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生殖の哲学

本書は哲学的な生殖の考察であり、気宇壮大な思考実験の場であり、また、哲学が取りこぼしてきた重大な欠点を指摘する本です。この『道徳の系譜』シリーズには個性的で挑戦的なテーマを扱ったものが多いですが、本書もその例に漏れずかなり刺激的なものになっています。

哲学的な思考ならではの切り口によって生殖技術を扱い、柔軟で時に突飛な思考の跳躍を見せながら読者をグイグイと引っ張っていきます。特に、“生殖”という切り口によって、ポストモダンの思想を絡めつつ、フランケンシュタインから三島の『金閣寺』までを机上に乗せていく手際は鮮やかです。

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第1章 未来からの視線―生命・自然(死と死者にとらわれた時代
未来の予測―地球温暖化・環境化学物質・移入種・バタフライ効果
未来の兆候―ターミネーター・エイリアン
性と死―生ける屍
生殖の未来―フランケンシュタイン博士・モロー博士・ダナ・ハラウェイ
有望な怪物―優生思想批判)

第2章 生殖技術を万人のものに―「交雑個体」を歓待する(論外なこと
生殖補助技術
クローン技術
新胚作出技術)

第3章 未来と生殖をめぐって


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社会文化とセクシュアリティを研究する、読書好きの男性です。