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ピルと避妊と性の教育

大人たちはこれまで、子供達の性行為を抑制する理由として、“望まない妊娠”を挙げて来たのではないか、そして結果として、性の行為がもつ意味や難しさ、あるいは性の歓びがもたらす「人間関係の深まり」といったことを、子供達に伝えられていなかったのではないか、そう著者は言います。ピル認可を迎えても、まず副作用が強調されるのも、この表れだとのことです。本書では、そういった面への大人たちの反省を踏まえつつ、今後取るべき性教育の姿を考えて行きます。

パート1ではピルの基礎知識について、初歩の初歩から解説されています。ピルが持つ女性ホルモンへの作用と、排卵抑制のしくみが分かりやすく示されています。文章はQ&A形式になっているため、子供の疑問に具体的に答えて行く助けとなるでしょう。

パート2では、ピルや避妊、そして性のことをどのように伝えていくかということに付いて、芦野氏と村瀬氏による対談を通して考えて行きます。性教育の保守性を指摘したり、海外での「産む産まないという選択」についての議論など、教育における性の扱いについて、広範囲にわたって論じられています。

印象的なのは、「快楽の性を肯定する避妊教育」という考えで、コミュニケーションや、人間関係の深まりの重要性が、今後どのように教育に意識されていくか興味深いところであり、今後の希望とも言えるかもしれません。

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1 ピルって何?基礎知識編(ピルとはどんなものですか?
なぜピルを飲むと妊娠しないのですか?
低用量ピルと従来のピルとはどう違うのですか? ほか)

2 対談 どう伝える?ピル・避妊・性―リプロダクティブ&セクシュアル・ライツの視点から(「ピル」についての正しい情報が少ない!
「中絶」は教えても「避妊」を教えない性教育
ピルの副作用は怖い? ほか)

3 リポート 海外「ピル・避妊・性」事情(フランス事情―フランスの若者と公的な性情報・相談サービス
アメリカ事情―「望まない妊娠防止」のための情報・教育&サービス 民間と政府)