高齢出産―働く女の産み時期
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働く女性にとって結婚と出産は、自身のワーキングキャリアの積み重ねや社会保障の面から、常に大きな選択の問題として立ちはだかっているように思います。本書は、働く女性がいざ出産をすると思い立った場合の、考えておくべきポイントや高齢出産の現実とそのリスク、そして出産後の社会保障面について、現実的な選択をするために役立つ情報と考え方を提案しています。
「序」の「The20代。多様化の過程」は、本書の出版時期がバブル末期であったことから、いささか現在のリアリティからはかけ離れた印象がありますが、続く第1章の「産む悩み」「産まない選択」といった内容は、時代に関わらず付きまとう選択の問題として参考になることでしょう。
一時は、「若いうちに生むべきだ」という固定観念や文化的な枠を乗り越えるために、高齢出産がもてはやされたり問題のないことを強調されたりしていましたが、高齢出産の割合が相当数になっている現在、むしろ、しっかりとした医学的根拠を持って、そのリスク面にも言及し、正しい情報の普及をする必要があるでしょう。
本書では当時からその点を踏まえ、第2章において高齢出産のリスク面や、胎内診断と中絶の問題点などについて言及されています。本書は20年近く前の本ですが、高齢出産を考える第一歩として、心とからだの両面をフォローした本書を読む意味は大きいでしょう。